響け! 心に!!

なんで「響いたのか?」をしちめんどくさく考えてみる、メンドウな人の考察。アニメ中心考察予定です。

色づく世界の明日から 4話感想、考察

バレを含みます。

セリフは適当聞き起こしです。

 

 

3話感想の最後に、 

『虹がかかりましたが、虹が見えない瞳美のもとへ、船体側面に虹がペイントされた船で琥珀ちゃんがやってきます』

と書きました。

では、実際にはどうなったのでしょうか?

 

豪華客船で帰還!

……と思いきや、それはまさかのフェイク。

漁船のような船で、腰に手を当てて帰ってきたのです。

 

ということで、琥珀は虹を運ぶもの、解決をもたらすものではなかったようです。

 

琥珀の力で簡単に『色づく』ようなことは、瞳美には起こらないようです。

あくまでも、自分の力でそれは獲得しなさいということでしょう。

 

 


「ただいまー、お母さん!

 久しぶり、おかあさんのにおい」


瞳美には『1話冒頭の幼い日、母親に手を引かれて見た花火』以来、母親の言及がありません。

琥珀ちゃんと琥珀の母親のハグを、どんな気持ちで見ているのでしょうか?

ここではモノクロのカットが挿入されます。


琥珀に抱きしめられ、「おばあちゃん」。

見た目が女子高校でも、瞳美にとって琥珀はおばあちゃんです。


早速登校する琥珀。

お土産の大盤振る舞いです。

 

登校中のガヤの声。

クラスメイトに取り囲まれる様子。

それらは1つの事実を示しています。

琥珀は良くも悪くも人気者。

瞳美とは違って。


おだてに弱い、琥珀。

みんなにねだられ、早速魔法を使ってしまいます。

アルバムの写真から、留学先を立体化させます。

イギリスが学校に出現。

 

なんとそこへ、蒸気機関車が迫る!

 

 リアルな建物に、おぼろな輪郭の機関車。

アシスタントの瞳美に持たせたアルバムのページ。

よく見ると、右側にはみ出している写真、あるいは絵があったんですね。

それが具現化して騒ぎになったようです。

高校生で始末書とは、ある意味で革命的な人生です。


「私は、かわいい魔法も大好きですよ。

 魔法が使えるなんて、ちょっぴり羨ましいです」

 

あさぎに気を遣われて、微妙な気持ちの瞳美。

 

放課後。

写真美術部は文化祭に向けて、会議のよう。

社員価格で注文するメニューも、琥珀は瞳美と違います。

右へならえで「じゃあ私も」とする瞳美(あさぎもおなじメニュー)。

「カステラとハーブティーも」と、しっかり自分の欲しいものを主張する琥珀。

 

グループの力関係を観察すべく、きょろきょろする琥珀。

「モノクロフィルムで撮ると、照明の色も全部白になるから、華やかさが消えて違う世界になるんだ」

瞳美は将の「モノクロ」という言葉に反応を示します。


学校で夜景の撮影会をすることが決まりました。

「私も見に行っていいですか!」

琥珀が参加を希望します。

はじめての空間でも積極的で、琥珀が馴染んでいることが気になる瞳美。

 

唯翔の進路希望調査のチラ見せ。

これからのストーリーに絡んできそうです。


一方の月白家では、「瞳美がどうやって帰るのか?」についての会議。

「先のことなんてわからない方が、ワクワクすると思わない?」

そう琥珀は言います。

 

しかしキャラクターが違いますので、この時点で瞳美は「ワクワク」とは逆を思っていることでしょう。

 

「これから一緒に考えようよ

 魔法使い同士、協力し合えばきっとなんとかなるはず!

「わたし、そんなに魔法使えないないし」

「そんなことないって!

 今朝の機関車、あれは瞳美の魔法よ」

「あの機関車、この絵でしょ。

 あなたは秘めた力を持ってると思う。

 でもいま、瞳美の魔法はちょっと迷子になってるみたいね」

 

琥珀は瞳美に、未来の希望を楽観論ではなく、根拠付きで示しました。

最後は女子高生らしく、恋バナで終わります。

「どんな人と結婚してた?」

 


唯翔の進路、月白の2人の女子の会話。

ここはどちらも未来のことです。

シーンを並べてきましたので、唯翔、琥珀、そして瞳美。

3人の未来がどう絡んでいくのか?

それがこれからのメインになるのかな?

 

 

部活動で夜の学校へ


千草と胡桃は、なんだかんだで上手く2人きりに。

 

「月白さん」で混乱、2回目です。

 

下の名前で呼ぶ、将。

唯翔は「琥珀と月白さん」、と名前で瞳美を呼ぶことを避けました。

 

「区別がつけばいいんだろ」

月白さんと言われ、瞳美はあきらかにガッカリ。

顔が真っ暗に。


一方でいちゃつく下の2人。

暗くなった瞳美の顔と違い、千草の耳は真っ赤に。


「いい写真撮れた?」

「こんな感じです」

「雰囲気あるよね、モノクロって」

「私にとってはいつもと変わらないので、よくわからないですけど」

「モノクロ写真って水墨画とおなじで、色彩がない分、見ている人のイメージが広がるような気がする。

 色が少ない方が、大事なものが良くわかるのかもしれない」

「あの、新しい絵。

 楽しみにしてます」

「うん」


モノクロの、色の少ない良さを語る将。

どうも噛み合っていない、2人の会話。

2人は互いに逆のことに興味を示しています。

 

瞳美の言う「新しい絵」とは、当然『色づいた絵』を期待しているはずです。

「色が少ない方が、大事なものが良くわかるのかも」と言う将への答えとして、あまり適切とは思えません。

うなずく将の姿には、昏い影が差しました。

それが進路のことなのか、それとも別のことなのか……

 

 

「撮れちゃった!
 心霊写真!」

騒々しい声と共に、屋上に2人が駆け上がってきました。

どうやらさんざん脅かされたようですが、犯人はまあ、この人しかいませんよね。

火の玉に続き、琥珀のいたずらでした。

 

琥珀は魔法を使うにあたり、1つの信念を持っているようです。


「みんなが楽しくなるなら、いいんじゃない

 私はみんなの笑顔が見たいの。

 魔法でたくさんの幸せな笑顔を届けたい」


「わたしは、そんなふうにできない。

 魔法は好きじゃないし」

「きっといつか好きになれる。

 だって瞳美は私の孫でしょ」

 

「いま、孫っていった?」

 

意外と早いネタバレ。

 

60年後から来たことが部員たちに告げられます。

ですがそれは、意外にすんなり受け入れられることに。

 

それぞれの反応を見せるシーンでは、こんどは唯翔の顔が真っ暗になります。

名前呼びのシーンとは逆ですね。

唯翔の「月白さん」で、瞳美は顔が暗くなりました。

今度は瞳美の発言で、唯翔が暗くなります。


それから屋上では、琥珀と未来からやってきた瞳美が受け入れられた象徴としてのイベントが行われます。

琥珀と瞳美が協力して魔法を使い、それを夜空に走らせます。

みんなで記念撮影をして、撮影会は終了。

 


後日の部活にて、瞳美はふたたび唯翔の絵を盗み見ます。

それはやはり、色づいていて、画面から魚が飛び出すほどのものでした。

 

そして琥珀も写真美術部に入部することになりました。

通過儀礼のイベントはすでに、屋上の撮影会でこなしていますから、当然の流れです。

 


主要なキャラが集合し、瞳美を取り巻く環境も人間関係も、この4話まででほぼ説明されました。
言ってみれば、ひと区切りです。

来週のストーリーを予感させるものはあまり提示されず、どうなるのかちょっとわかりません。

もう文化祭になるのか?

まったく予想外な何かがあるのか?

唯翔の絵を気にしていましたが、それはまだまだ引っ張るようにも思います。

 

さて、どうなるのかな?